今年も3月11日がやってきました。
この14年間を振り返ると、本当に多くの方々に支えられてきたことを実感します。改めて、関わってくださった皆さんに心からの感謝を申し上げます。
そんな中で、なぜこれほど多くの方々と出会い、ご協力を得ることができたのか──そんな素朴な疑問が浮かびます。3月11日を迎え、この14年間を振り返るとともに、これからに向けて改めて考えてみました。その理由が分かれば、私たちの今後の活動だけでなく、次世代にとっても、未来を切り拓くヒントになるでしょう。
私の仮説はこうです。
「何でもやる覚悟」があるところにエネルギーは自然と集まる。
ここで言う「何でもやる」は、目的の本質を失わず、必要なことを躊躇なくやり抜くという意味です。
なんだ根性論か、と侮るなかれ。 なぜか。
まず、「やめる」という選択肢を自分の中から排除することで、できない理由探しなどの、無駄なエネルギーの消費を最小限に留めます。 また、より良い方法探しで時間を費やすよりも、具体的な一歩を進めて手触りのある学習を繰り返すので、成長のスピードは飛躍的に上がります。 これはビジネス書などでもよく語られる話ですが、私自身の経験からも、強く実感しています。
そして、私が最も重要だと感じるのは、「何でもやる覚悟」は、積み上がる未来への信頼を生み出す、ということです。
人は、積み上がる未来を感じる場にこそ、本気でエネルギーを注ぎたくなる。
つまり、「何でもやる覚悟」があれば、自分も協力者も、安心してエネルギーを注ぎ託すことができる。そんな覚悟に出会い、託し、ともに挑戦したいと思う。これは根性論ではなく、人が自然に抱く想いではないでしょうか。ここで重要なのは、覚悟とは言葉ではなく、行動や姿勢に表れるものだということです。
14年前、「何でもやる」と心に誓ったあの日のことを、今でも昨日のことのように鮮明に覚えています。
もちろん、人間ですから、常に全力疾走し続けることはできません。 だからこそ、休むときはしっかり休み、ときにはサボりながらも、火種だけは決して絶やさない。
2日前、3月9日。大川小を訪れました。
いまいちど「何でもやる覚悟」を心に刻みなおし、今日からまた再スタートです。