共感と契約

公開日: 2023/03/11

唐突ですが、皆さんが加入している保険は万全でしょうか?
私は全く自信がありません。誰でも程度の差はあれ、あらゆるリスクをカバーする程の保険料を潤沢に支払う決断はできないですよね。それでも災害や病気は、不意に誰にでも襲ってきます。

そう考えると、本来、保険が解決したい課題「思わぬ災難に直面した方々を社会全体で支える仕組み」は、今は未だ限定的な解決に留まっていないでしょうか。

この数か月間ほぼ毎日のように、大手保険会社さんとこのような議論をさせていただいています。 保険会社の皆さんは、日々思わぬ災難に直面する方たちに向き合っておられるのですが、サポートが契約の範囲に限られてしまうことに、もどかしさを感じるとのこと。 一方で、私たちSmart Supply Visionのスマートサプライは、事前の契約ではなく「共感のみでささえあう仕組み」であるのですが、家を建て直すというレベルのサポートはできません。

真剣に妄想

そこから妄想が始まりました。
もし、保険会社さんがスマートサプライを活用したらどんなことが実現できるだろう?

  • 共感と契約が相互補完的に統合される保険ができるのでは?
  • 保険会社が保険金の支払いと共に、契約を超えたサポートができる?
  • 保険会社が保険未加入の方も隔てなくサポート出来るか?
  • 自分のためだけじゃない保険。誰かの「いざ」に手を差し伸べられる保険?

新しい保険の胎動

12年前、私たちは東日本大震災を経験しました。

あの甚大な被害を目の当たりにした私たちだからこそ、契約を超えた共感によるささえあいの仕組みの必要性とその本質を深く理解できると信じています。今の保険の限界を超える「新しい保険」を私たちだからこそ生み出せるのではないか。

「東日本大震災を契機に新たな保険の形が日本で誕生」

数百年後、保険の歴史にこの一文が刻まれている未来を想像しながら、損保会社の皆さんと挑戦をはじめています。今後にご期待ください。

御礼

保険会社さんとの取り組みの他に、多くのNPOや企業の皆さん、自治体の皆さんやデジタル庁さんとの新しい取り組みが続々と始まっています。また、この1年で、若手語り部の皆さんとの連携も益々充実してきており、信頼のネットワークの広がりを実感しています。

いつも私どもの活動を応援くださっているみなさまに、12年目の今日、改めてお礼を申し上げると共に、今後もご支援くださいますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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